あなたがどんな顔をして あなたはどんな風に私を求めてくるか その日あたしは決心をした。 そしてあなたは、のこのこといつも通り私の家に来た。 今日はあなたの好きな紅茶を入れないで待っていたの気付いた? あたしがいつも用意していた焼きプリンも準備してないの。 なのにあなたったら、私のこと見計らったかのようにわざと花なんか買ってきたんでしょう? わかってるんだから。それぐらいじゃ私は動かない。 それと、わざと香水つけてるんでしょう?少量でもすぐわかる。あなたはいつも煙草の煙を潜 っていたから。 いつもあなたは自分から香水なんてつける人じゃなかったもの。 見てなさいよ。後悔させてやる。 「ねぇ、ジャン」 自分の思ったとおりに事が運ぶと思ったら大間違いだって事教えてあげるから。 そんなきょとんとした顔演じたって駄目なんだから。 「会うのはもうこれっきりにしましょう」 ほら、思ってもみなかったんでしょう。驚きを隠したって無駄よ。すぐわかる。 「もう疲れたの」 あなたと居ると、どうしようもなく劣等感に襲われる。 「あなたはいつも仕事仕事って」 あなたと居ると、私がどんどん醜くなっていく。 「私のことなんて本当はどうでもいいんでしょう?」 あなたが居ない時私はいつも不安になるの。不安で不安でどうしようもなくなる。 こんな私の苦しみ知ってる? 「こうやってたまに会っても、抱きしめてさえしてくれないじゃない」 私に最初から愛なんてなかったんでしょう?だからこんなにもほっとけるのよね? 「私がいつもあなたに尽くして…。あなたが見るからって別にいらない新聞とったり」 いつもいつも、気付くと私はあなたのために何かをしている。 「あなたが『この部屋は緑が無い』って言って買った観葉植物だって、私が水をあげてるし…、」 まるであなたの部屋が丸ごと移ったかのように、家具等が溶け込んでいる。 この部屋にはあなたの生活必需品がきっちりある。ここは私が借りて住んでいるところだっていうのに。 あなたは一体何がしたいの?訳が分からない。 「別に私が聞きもしないジャズかけてあったり…」 私がいらないって言ったのに、ペアのマグカップ買ってくるし、それだけじゃない。食器だってそうだ。 「私は一人暮らしだし携帯だけでいいのにあなたがわざわざ電話機買って…」 あなたが煙草吸うから、わざわざ私のために空気洗浄機を買ってくれたり。外で吸えば早いのに、とか思う。 ジャンは私を気遣っているの?いいや、そんな事ないはず。だって、あなたはいつも仕事で帰りが遅いもの。 だから私に毎日電話をかけてきたり。 その度に上司の愚痴を私に言ってくるし。 そんな近状報告なんて、会って言ってくれればいいのに。 私は、会いたい、のに。本当は。 ジャンの馬鹿。頭ん中ぐしゃぐしゃになってきたじゃない。 「…ぃ、ょ…」 後悔させてやる。 「 嫌いよ 」 独りにさせたからってのを思い知ってよ。 「…嫌い、よぉ…」 後悔してよ。じゃないと、私が報われないじゃない。 「だったらこの涙は何だよ…」 あなたなんて嫌いよ。 いつも私を独りにする。 あなたなんて嫌いよ。 私ばっかあなたの事好きみたいじゃない。 あなたなんて嫌いよ。 そうやって私を抱きしめて、 「 結婚しよう 」 だなんて。そんな事言わないで。 「なんで、もっと…、」 (何でもっと早く言ってくれなかったの) 思わず本音が出てしまうじゃない。 嫌いよ、あなたなんて。 そんな事言われたら、今までの思い事なんてどこかになくなってしまうじゃない。 嫌いよ、あなたなんて。 いつもおいしい所を持っていく。 私ばっかり好きみたいじゃない。 「 を世界一の花嫁にするから 」 肩を持って、私を見つめるその表情は真剣だった。 愛してる。それは確かだけど、あなたが憎い。 言葉一つで私を不幸にしたり幸せにするんだから。 あなたはいつもおいしいところをもっていく。 私の気持ちをわかったかのように、あなたは私を抱きしめた。 end** ハボは香水つけんの?焼きプリンなんて食うの?疑問でまくり。しかも面倒見すぎや。(どっちとも/笑) 主人公はハボにぞっこんでハボもぞっこん。涙の意味には深い意味が…!!(爆笑 《04,10,30》 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
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